東南アジア概観(1)

東南アジアを見る際には二つの目線が必要である。縦の目線、言い換えると歴史を追う目線、横の目線、言い換えると地理を追う目線が強く影響する。
東南アジアが出来上がる過程に於いて縦と横の動きは非常に緊密に、そして複雑に絡み合ってきた。
この概観ではまず、東南アジアの近現代全体を(1)植民地以前(2)植民地時代(3)ポスト植民地時代(4)ASEAN時代に分けて、歴史的経緯と地理的相関関係を追っていく。その次に東南アジアの各地域の細かな変遷を見ていき、それらの背景を記述し、東南アジアはかくして成せり、という様な一つの結論を導きたい。
尚、先述の縦と横の概念をもう少し詳しく話すと、例えばイギリスがマラヤ(シンガポール含む)に台頭した(歴史的経緯)により引き起こされた中華系やインド系移民の流入(地理的接触)に見られるような、何かがきっかけとなり何かが起こるという風な因果関係である。